・12月25日(火) 26時21分
・最後の最後は晴れ!
・日本最北端の地 北海道・宗谷岬!

<日記>

晴れ!この時期の稚内では非常に珍しい。天も最後には僕のゴールを祝福。

稚内駅で、金三の水、最後の取り替え。本当にゴールまでもってくれるとは思わなかった。本当によく頑張った。先輩の金一と金二も頑張ってくれた。

日本最北の駅の立ち食いそばで、ゴール前最後の食事。普通なんだけど、すっごくうまく感じた。

友人・福沢が名寄から。彼の車で宗谷岬へと。途中、稚内空港。東京からライターの高井さんと編集部の斎藤さんがゴールを見るために駆けつけてくれた!遠くまでありがとうございます。お二人には本当にお世話になった&ご迷惑をかけました。二人もレンタカーを借りて宗谷岬へ。

最北の道を進む。宗谷岬が近づく。福沢と話しながらも、旅であった出来事や、出会った人たちが脳裏に浮かんできた。でも、一度にいろんなことが浮かんできて、なんとも言えない感情。昨日まで、本当に長い、長いと思っていたが、こうしてゴールが近付くと、"あっという間"とまではいかないが、やっぱりそれほど長くはなかったように感じてしまう。

そして、そして、そして!宗谷岬!駐車場に車を止めて降りる。写真で見てずっと憧れてきた光景。本当に日本の北の端。ゴールはすぐ先!衣装に着替え、荷物を持って歩き出す。覚悟していたほどは寒くない。風もそれほど強くはない。

広場。時間は3時前。前には"日本最北端の地"の碑!用意してくれたビニールテープのゴールライン。右手には大荷物。左手には金三。一歩を踏み出す。頭の中は真っ白。何も浮かばない。でも、緊張で顔はちょっとこおばった。ゴールラインは目の前。ちょっと足がすくんだ。でも、思い切ってもう一歩。ゴールテープが切れて風になびいた。ついにゴール!本当にゴールだ!

もしかしたら泣いてしまうかも、と密かに思っていたが、涙は出ては来なかった。ちょっとまだ実感が湧かない。というか、夢みたいだ。本当に自分が沖縄から旅をしてきたという感じがない。ただ、強い安心感。だから自然と笑顔がでた。金三を高々と挙げてガッツポーズ!

"シャンパン"ならぬ"シャンメリー"を手渡された。ビニールテープのゴールラインといい、最後までチープだ。でも、それでもすごく嬉しかった。

3人が見守ってくれる中、"シャンメリー"を思いっきり振って栓をぬいた。"日本最北端の地"の表示に"シャンメリー"がかかる。僕の身にも"シャンメリー"がかかる。でも、そんなことは気にならない。自然と口に運んだ"シャンメリー"は、本物の"シャンパン"よりうまかった。というのはちょっとおおげさ。

斎藤さんからは帰りの交通費を渡された。ただし、苫小牧からのフェリー。最初もフェリーで沖縄へ行ったし、最後もフェリーによる帰還だ。帰れるならなんでもいいっす。

ここで忘れてはならない儀式。横浜で道半ばにして息耐えてしまった、初代金魚、"金一"の灰。横浜で火葬(?)してから、ティッシュとビニール袋に包んでずっと持ち歩いてきた。よく分からないうちに日本縦断に付き合わされ、しかもゴールできなかったのは、金魚といえ無念だろう。袋を開いて、灰を見た。もう、崩れて形は跡形もなかった。その灰を、北の海へと。8ヶ月もよく頑張ってくれた。さようなら金一、そしてごめんなさい。

"日本最北端の地"の碑や、間宮林蔵の銅像、そして駆けつけてくれた3人と記念撮影が続いた。ただ、まだゴールの実感は強くなく。なんか、ものすごく複雑な気分だ。どう表現したらいいかも分からない。でも、北の海を一人眺めたら、ほんのちょっと"ぐっ"とくるものを感じた。先にはサハリンも望むことができた。

こうして、ここに「バイト国盗り物語」達成!本当に、日本最西端の沖縄・与那国島から、日本最北端の北海道・宗谷岬まで、全47都道府県でバイトしながらの旅してしまった。与那国島を出発したのが、なんか自分だとは思えない。でも、今、心に浮かんでくるのは、皆さんへの感謝の気持ち。強くサポートをしてくれた「フロムエー」編集部のみなさん。いっつも遅れてくる原稿をずっとまとめてくれていたライターの高井さん。見ず知らずの僕に、旅の情報をくれたり優しくしてくれた全国のみなさん。何の縁も無いのに、飯をご馳走してくれたり泊めてくれた方々。ホームページやメールで励ましのメッセージをくれたみなさん。そして何より、邪魔になるだけの僕を受け入れてくれ、しかもお給料まで下さった全国のバイト先のみなさんへの感謝の気持ち。僕がこうして生き延びてこられたのは、本当にみなさんのおかげです!本当にありがとうございました!

車に乗る直前、空を眺めた。雲の隙間からはきれいな青空が見えていた。

でも、ここで大きな問題!斎藤さんから手渡されたのは帰りの"交通費"のみ。それまでは自分のお金で何とかしなければ。でも、手持ちは499円!どうしよう%%%!


・今日の出費
旅館代=3675円
昼食(カニラーメン)=1000円
バス代(駅前通り〜ノシャップ岬)=210円
バス代(ノシャップ岬〜駅前通り)=210円
缶ジュース=120円
夕食(またラーメン)=600円
計 5815円
・今日の収入
なし
残金 945円
・今日の収穫
特になし

・出会った人
特になし

・今日の出来事
・部屋のコンセントから
・今日の金ちゃん
こんな寒い中、本当に最後まで耐えてくれるとは思わなかった。御褒美に、ちゃんと水を入れ替えてあげた。


Pc250073 さらば金一よ!北の海で安らかに眠れ!

Pc250076 樺太(現・サハリン)へと渡った間宮林蔵の銅像。間宮は樺太を見つめる。僕は、まだ見えない自分の未来を見つめる。

Pc250085 今日、これだけのために東京から駆けつけてくれた高井さんと斎藤さん。本当にありがとうございました!

Pc250088 「日本最北の地」ではるか遠い沖縄・与那国島を思う。でも向いてる方向は北。

Pc250096 名寄から車で来てくれた加里郎もありがとう!

Pc250107 空を眺めると、雲の隙間からきれいな青空が見えていた。

Pc250003 出発前、またジーパンに穴が空いているのを発見。縫う。もう限界だ。

Pc250006 稚内駅で、ゴール前、最後の金三の水の交換。

Pc250012 金三よ、こんなに寒い中、よく耐えてくれた。

Pc250022 やって来てくれた、福沢の車で宗谷岬を目指す。

Pc250028 海沿いを、日本最北端に向けてひた走る。途中、海が凍っている場所も!
Pc250038 稚内空港。高井さんと編集部の斎藤さんが駆けつけてくれた。今は、レンタカーを借りに行っている。

Pc250056 夢にまでみたゴールの瞬間!ゴール前、一瞬、足がすくんだ。

Pc250058 47都道府県をバイトで制覇し、いま、ここにゴーーール!10ヶ月の旅に終止符!

Pc250062 "日本最北端の地"の碑の前で、金三を掲げてガッツポーズ!

Pc250066 斎藤さんから、帰りの交通費を受け取った。

Pc250069 "シャンパン"ならぬ"シャンメリー"を振ってゴールを祝う。

Pc250070 達成の美酒(?)!でも、シャンメリーだけど本当にうまかった。

Pc250071 最後の2ヶ月、一緒にやってきた"金三"にもお酒の味を。

Pc250072 道半ばにして息絶えてしまった"金一"の灰。金一にもそして金二にも、この光景を見せてやりたかった%%%。

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