・12月4日(火) 24時48分
・晴れ移動後小雪のち大雪
・秋田県大曲市佐野町 「グランドホテル大曲」421号室

<日記>

専務が朝、迎えに来てくれた。なのに、こともあろうか寝坊!前日、日記を書いてて3時間しか寝れなかった。慌てて荷物をまとめ、せっかくの朝食も食べずに出発。でも専務は優しかった。本当に申し訳ありませんでした。

なんとか、ある作業には間に合った。その作業とは鶏を絞める作業!もう始まっていた。朝一番で衝撃的光景!寝ぼけ眼が一瞬で覚めた。女性の社員が鶏の首を押さえ、ナイフで切る!僕には良く見えなかったが、着ているカッパには血が飛んだ跡。鶏を逆さまに筒状の中に突っ込み、血が下に滴れる。受け皿は真っ赤!でも、鶏はあまり暴れない。聞いた話だと、うまく首を切って逆さにすると、鶏は切られたことも知らずに出血して意識を失うらしい。

しばらく後、お湯が流れているドラムみたいなものに鶏を入れて回転。更に高速で回転する遠心分離器の様なものに鶏を入れると、あら不思議!羽根がきれいさっぱり取れて鶏は丸裸!更に、しばらくお湯につけ、表面を少しあぶって計量。これを何十羽と繰り返す。積まれたケージの中には、次の鶏が順番待ち。分かっているのかいないのか、結構おとなしい。

すごい光景だった。僕は「すげーなぁー」としか言葉が出なかった。やっぱり、最初は見ているのもちょっと辛い。なのに、女性がこうした作業を毎朝している。

作業しながら工場長が語った。「いくら仕事だし慣れてるとはいえ、やっぱりいい気持ちはしない。」なので、年に一回、"鶏供養の日"があるらしい。また、大きな工場では、こうした作業は今や機械でしていることが多い。でも、彼女たちは一匹一匹手作業。更に、忙しい時には5時過ぎころから作業しているらしい!すごい仕事だ。僕もいつさせられるかとびくびくしていたが、素人が出来ることではなかった。

終わったものから解体作業。いつも、その日に絞めた鶏を解体、加工しているのだ。遂に全ての鶏が終わり、作業場の後片付け。水で丁寧に丁寧に洗い、全員で解体へ。

中ではスープのパック詰めが機械で行なわれていた。僕は昨日同様、パックの外部殺菌と水切り・倉庫運び。今日は自分で時間や温度を測りながら。ほとんど一人でやらせてもらった。水切りは熱い。でも、さっきの仕事に比べると、比にならないくらい楽だ。でも、午前中一杯かかった。

別室では解体が進む。最初からだと、また見る目も違う。だって、つい数十分前には「コケッ」とか言って鳴いていたやつだもん。それが見る見るうちに、肉と各部位に分けられていく。こんな寒い中での水仕事でもあるし、本当に大変な仕事だ。でも、こうした仕事をしてくれる人がいるから、僕らは美味しい鶏肉が食べられる。

ということで、お昼にはおばちゃんが、"比内鶏味噌汁"を作ってくれた。びっくりする程うまかった。"だし"が十分に出て、お肉もたくさん入っている。表面にはジューシーな油が浮いていたが、全然しつこくなくてあっさり!肉も、普通の鶏肉よりうまみが強く、噛んでも噛んでも味が出てくる。歯ごたえもしっかり。お世辞抜きで、僕が食べた鶏肉の中で一番うまかった。朝飯をとらずに腹が減っていたが、2杯食べたら十分だった。

工場は結構山奥にあるのだが、幹線道路沿い。お昼休み中、大きなトラックが止まったと思ったら、運転手さんが鶏肉を買っていた。一度食べたら常連になって遠いところからでも買いに来るお客さんが多いらしい。どうしても行けない場合は地方発送もあるので安心。

休憩中、従業員の皆さんの輪の中で会話を聞いていたが、4割くらいしか分からなかった。方言オンパレード。東北にいることを実感。

午後、倉庫の前が凍っていて社員さんが滑って転んでしまった。危ないと思ったのでスコップで氷を砕いておいた。北国は危険です。昨日同様、残りの時間は賞味期限打ち。黙々と。ほぼ同じ位置に正確に打てるように。職人と化す。昨日よりハイペースで、ガンガン。

敷地内には焼却炉があり、朝に溜まった羽根や解体で不要な部分はきちんと焼却。

次は秋田南部の大曲市にある「秋田清酒」さんでバイトできることになり、今日中に移動することに。なので、こちらでのバイトは2時過ぎで終了。僕は大した仕事はしなかったが、なかなか貴重な現場を見させてもらった。

僕が荷造りして出発しようとしたら、全員が見送りに出てくれた。更に、皆さんから餞別や飲料まで頂いてしまった!本当に感激!ありがとうございました!

専務さんが駅まで送ってくれた。途中、商品の配達に付き合う。地元の"きりたんぽ"屋さんへ。スープと肉を届ける。やっぱり"きりたんぽ"には"比内鶏"が欠かせない!

途中、専務さんからお話を聞いた。"比内鶏"が全国的にここまでメジャーになったのはここ数年で、"きりたんぽ=比内鶏"という認知が一般的になり、今はすごく軌道に乗っているらしい。でも、それは飼育や飼料に研究を重ね、品質自体が向上してきたからこそ。今ではTVや雑誌の取材をよく受けるらしい。今日も雑誌の取材以来のFAXが届いていた。専務さんは会社の初期段階から頑張ってきた方だが、実は家では農家もやっている。すごいエネルギッシュな方だ。

大館駅到着。駅前には秋田犬、そして"ハチ公"のふるさとということで、銅像が飾られていた。そして僕は電車で大曲へ。

7時前、大曲到着。小雪ぱらつく。明日からお世話になる「秋田清酒」だが、連絡をくれていた専務さんが今日は出張から帰っておらず、バイトは明日から。そして、なんと!今日・明日のビジネスホテルをとってくれることに!教えてもらったホテルへ移動。厚待遇が続く秋田。方言はきついが人には優しい県だ!

でも、最近、本気で体に疲労蓄積。ホテルへの移動中、眠くて吐き気しながら歩いた。ダウン。


・今日の出費
酒饅頭=100円
電車代(大館〜大曲)=2520円
夕食(ラーメン)=500円
夜食&朝食+栄養ドリンクなど(コンビニ)=1495円
計 4615円
・今日の収入
「秋田三鶏実業」皆さんからの餞別!=3000円!
残金 18475円
・今日の収穫
缶コーヒー×6=これも皆さんからの餞別!
お昼に比内鶏汁!

・出会った人
(昨日に続いて)「秋田三鶏実業」のみなさん
・机のコンセントから
・今日の金ちゃん
朝、大慌てで準備する時に邪魔だった。金魚がいると、慌ただしい時に本当につらい。


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http://www.oodate.or.jp/user/shimoda/Hchikusan/sankei.htm

Pc040073 オススメの"きりたんぽセット"!ボリューム満点!味も最高!

Pc040092 比内鶏、一羽分のお肉やモツなど。こうして解体したものを届けてくれるので、使いやすい!

"比内鶏"に関して何でも揃っている会社。オススメはやっぱり"きりたんぽセット"。正肉・たんぽ・スープ・味だし・ガラだんごがついて3人前3200円〜。他社を圧倒するボリュームが自慢!"比内鶏"一羽、丸々使いたいという方には、内臓(モツ)を抜いただけのそのままの形のものや、肉・ガラ・モツなどに解体済みのものも。"比内鶏"のスープは、"きりたんぽ"はもちろん、うどん・煮物・茶碗蒸しなどに。新鮮なうちに「おいしさ、ほんもの」をお届けします。ギフトにもどうぞ。

Pc040118 渋谷ならぬ大館のハチ公。大館は秋田犬、そして"忠犬ハチ公"のふるさと。待ち合わせ場所になっているかは不明。

Pc040022 その瞬間!首根っこを押さえて軽くナイフを入れる。

Pc040025 そして、彼ら(彼女ら?)は逆さまに。ここで意識を失う。

Pc040023 卵もとれちゃったりして。

Pc040010 機械を通すと、なぜか羽根がきれいに抜けてしまう。

Pc040012 ほれ、このとおり!

Pc040015 ほんの数分前まで、彼らは「コケッ」と鳴いていた。

Pc040029 表面を軽く火あぶり。こうしてから解体に入る。

Pc040042 ここだけ見るとショッキング。

Pc040045 何も知らずにのんびり歩く鶏。だが、この後、この鶏も。

Pc040059 僕は昨日に続いてパックの熱湯殺菌。

Pc040063 従業員の皆さんは全員で解体作業を始める。

Pc040066 解体される"比内鶏"。

Pc040072 今日も賞味期限、押してます。

Pc040101 直接、お肉を買いに来るお客さんも。常連さんが多い。

Pc040103 昼食に作ってもらった"比内鶏汁"。濃厚な味で最高に美味しかった!

Pc040106 2杯目も食べてます。

Pc040111 お世話になった「秋田三鶏実業」のみなさん。これからも美味しい鶏肉を届けてください。

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