<日記> 朝、ふと目を覚ますと、北島が憮然とした顔でパソコンを見つめていた。「こんな朝っぱらから何をしているんだ」と思ったら、実は僕のいびきで一睡もできなかったらしい。いつも朝起きると機嫌が悪い彼だが、本当に怒っているようなのでとりあえず謝っておいた。でも、そんなの、俺知らねーよ。寝てたんだもん。でもおっかしいな、俺、いびきかかない人だったのに。旅疲れの影響は睡眠状態にも及んできたみたいだ。 明日から「埼玉スタジアム2002」でのバイトだが、「都合が悪い」と言われ、今夜は北島宅に泊まれない。本当かどうかは不明。それよりも、死んでしまったらしい金二の様子が心配だったので、一旦、横浜の桜井宅へ。 金二は水槽のまま、ベランダへと放置されていた。信じたくない光景だが、やっぱり死んでいる%%%。既に水は濁っていて、遺体状態も良く分からない。あぁ!一回も旅に出ていないのに、こんな短い魚生で果ててしまうとは!あの時、金魚屋のおっちゃんの網にかかってしまったばかりに%%%。エレガントなのは姿だけではなかったのね。 でも、思ったより臭いしてないじゃん、とちょっと鼻を近づけたところ、一年ぶりに掃除したどぶ川のような匂いにのけぞる。もう、発酵が始まっている!これは、緊急に葬儀してやらないと、金二が可哀相なだけでなく、近隣住民から苦情が来てしまう。 金一同様、火葬してやろうかと思ったが、横浜で育ち横浜で朽ち果てた金二は、やっぱり横浜の川に戻してやろう、ということで、すぐ隣の川に流してあげることにした。別に、面倒くさかった訳ではありません。 川のほとりで金一の遺体に手を合わせ、「ごめんなさい」と謝る。川には結構大きな魚が泳いでいる。彼らの餌となって、食物連鎖の輪の中に戻ってくれ!と願いながら 、金二を川に落した。すぐに魚が何匹か寄ってきた。が、予想に反して、彼らは金二を無視して通過してしまった。やっぱり、臭すぎたか。薄汚れた川に、金二の真っ白な姿が悲しく輝いていた。本当にごめんなさい。安らかに眠れ、金二よ。 金一の跡を継いで頑張ってくれるかと思った金二だが、横浜を離れること無くこの世を去ってしまった。三匹目は買った方がいいのだろうか? とりあえず、明日から「埼玉スタジアム2002」でバイト。あぁ、楽しみだ。 ・今日の出費 ・出会った人 Pb500024 さようなら、金二。安らかに眠れ。 |
Pb500003 中には、状態も分からない、金二の亡骸。 Pb500005 旅に一回も連れていってあげれなくてごめんなさい。成仏してくれい。 Pb500013 あぁぁ、俺をそんな目で見つめないでくれ、金二よ。 Pb500019 この川が金二のお墓となる。 Pb500015 川には大きな魚がうようよ。 |
|戻る|